楽天の“アマちゃん”代打でV2点打 球団史上最多2万7387人来た

[ 2017年7月9日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―2西武 ( 2017年7月8日    Koboパーク宮城 )

<楽・西>8回無死満塁、左翼線に勝ち越しの適時二塁打を放つアマダー
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 楽天が「アマちゃん」の一打で勝利を手繰り寄せた。2―2の8回無死満塁でアマダーが代打で登場。シュリッターの1ボールからの2球目だ。152キロの内角シュートを強振し、決勝の左翼線2点二塁打を放った。

 「いい当たりをして、少なくとも1点が入るように。どんな形でもチームに点が入るように考えていた」

 開幕4番を務めたが打率・204、2本塁打と低調を極めた。梨田監督からペゲーロ、ウィーラーと合わせて90発を期待されていたが、6月12日には2軍調整を命じられた。

 それでも、はい上がってきた。メキシコリーグ2冠王、今春のWBCにも出場した大砲は球界最重量135キロの巨体を揺らし、ダッシュを繰り返した。体の切れを出すのが狙いだ。「打撃フォームは変えていない。自分なりに調整して、結果が出てきたのは感じている」。6月23日に再昇格後も打率・212と数字には表れないが、この日の値千金の一打で復活を印象づけた。

 いかつい風貌だが愛称は「アマちゃん」。登場曲で岩手を舞台としたNHKの人気ドラマ「あまちゃん」のテーマが使われることもある。「打順も気にならない。ベンチスタートでも気にしないよ」とチームプレーを強調する。首位ソフトバンクとは1・5ゲーム差。ここから離されるわけにはいかない。この日は球団史上最多となる2万7387人の観衆が集まった。試合後には花火も打ち上がり、仙台の夜空に白星という花を添えた。 (黒野 有仁)

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