能見 初回3失点…阪神先発陣息切れ 7月防御率急降下4.86

[ 2017年7月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―8巨人 ( 2017年7月8日    甲子園 )

<神・巨>初回、先頭の長野(手前)に中前打を浴びる能見
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 立ち上がりで勝負のすう勢を決められた。阪神先発の能見が初回に巨人打線につかまり、3安打3四球で3失点。2回以降は立ち直ったものの味方の援護もなく、5回5安打3失点で4敗目を喫した。

 「点を取られたらいけないところで取られて、そこに四球が絡んだんで。試合の流れをつくることができず、球数も増えてしまい、長いイニングを投げることができなかった」

 初回先頭の長野に中前打されると、2死二塁から阿部に先制の右翼線二塁打を許した。ここで踏ん張れれば良かったが、続く村田、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)に連続四球。香田投手コーチがマウンドに足を運んで間を取ったものの、中井に左翼線を破られ、さらに2点を失った。

 前日7日も先発の小野が初回に同じような形で2失点。打線全体の調子が落ちている中で、先発投手が早い回に点を与える悪循環に陥っている。香田コーチは「ここに来て先発が先に点を取られてしまうケースが多い。そうなると後手後手になるので」と顔をしかめた。実際、先発投手陣の月別防御率を見ると、3、4月が3・03、5月が3・41、6月が3・51といずれも3点台を推移してきたが、7月は4・86と下降線。まだ6試合とはいえ、数字の上では先発陣に疲れが見え始めており、ここが踏ん張りどころだ。

 能見は15年7月22日に勝利してから、巨人戦は7試合連続で白星なし。内容は悪くない試合が多いものの、通算20勝(20敗)を挙げている左腕が近年は苦しんでいる。

 「どうでしょう。基本的に打ち損じが少ないかなというのは感じますけどね」

 6回3失点だった小野にしても、ゲームを壊しているわけではない。ただ、今のチーム状況では先発がどれだけ点を与えずに粘れるかが大きなポイント。こんな時こそ百戦錬磨の左腕にかかる期待は大きく、次回こそ快投を見せたい。(山添 晴治)

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2017年7月9日のニュース