阪神 金本監督「糸原デー 練習して振り込んでいるその成果」

[ 2017年7月9日 22:06 ]

セ・リーグ   阪神7―6巨人 ( 2017年7月9日    甲子園 )

<神・巨>9回2死一、二塁、サヨナラ適時打を放った糸原(右)はナインから手荒い祝福を受ける
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 阪神ドラフト5位の糸原健斗内野手(24)がプロ初のサヨナラ打を含む4安打3打点の活躍で対巨人戦同一カード3連敗を阻止。敗れれば、3位・DeNAに同率2位に並ばれた危機から救った。

 9回、守護神・ドリスが3点リードを守れず振り出しに。その裏、ドラマが待っていた。2死から中谷が左前打で出塁。一、二塁で4番手・マシソンの3球目の148キロ直球を叩くと、打球は中堅手・立岡の差し出すグラブの上を越えた。

 「やりました〜!絶対に決めてやるという気持ちで打席に入りました。抜けてくれと思って走りました」。送り出したベンチの指示は「自分のバッティングをしてこい」だったという。

 3回に中谷の2ランで先制しながらも、なかなか巨人を突き放せない展開。新人の一振りが重苦しい空気を一掃した。3―3の5回、高山の適時打で1点を勝ち越し、なおも1死二塁。山口俊の投じた内角低めの143キロの直球を叩くと、打球は右中間席最前列に飛び込んだ。

 5回には62試合、179打席目でのプロ初本塁打。2回の第1打席ではもう少しでスタンドに飛び込む左翼フェンス直撃の二塁打、4回の右中間を破る二塁打に続き3打席連続の長打と打順は7番ながら中軸級の活躍を見せた。

 「最近全然打てていなかった。相手が巨人でも絶対にやってやるという気持ちでした」と糸原。糸原と抱き合った金本監督は「普段から練習して振り込んでいるその成果。糸原デーみたいなもんですね。本当によくやってくれました」と目を細めた。

 チームは対巨人戦の同一カード3連敗を阻止。単独2位を死守した。

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2017年7月9日のニュース