【長野】減点、パンク…トラブルに見舞われた接戦は松代が1点差勝利

[ 2017年7月9日 22:23 ]

第99回全国高校野球選手権長野大会1回戦   松代9―8岡谷東 ( 2017年7月9日    長野オリンピック )

<岡谷東・松代>9回のピンチをしのぎ、勝利を歓ぶ松代ナイン
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 試合途中にスコアが減点される珍事を乗り越え、松代が接戦を逃げ切って2回戦に進出した。

 6回に2点を加えて7―3とリードを広げた松代は、なお1死二塁で2番・中沢治樹(3年)が二塁右へ飛球を打ち上げた。打球はポトンとグラウンドに落ちたが、二塁走者・安藤廉成(3年)が帰塁の際に相手遊撃手・中島祐(3年)の守備を妨害したとの判定。打者走者の中沢治にアウトが宣告された。2死二塁でプレー再開。続く湯本塁偉(3年)の左前打で1点を加えて8―3とした。

 しかし、審判団は7回表の攻撃終了後に試合を中断して協議。問題の場面は二走・安藤と打者の中沢治がともにアウトと訂正され、その時点で攻撃終了とみなして7―3にスコアが減点された。さらに、試合後の再協議で最終的に守備妨害の安藤だけがアウトとなり、湯本の適時打は打点なしの単打扱いに。湯本は「悲しかったですけど、最後に勝てたので」と苦笑した。

 試合は、その後の岡谷東の反撃で9回に9―8まで追い上げられたが、2死一、三塁のピンチを何とかしのいだ。松代の林直樹監督(46)は「一生懸命なひたむきさで、スタンド全体(の後押し)が岡谷東の方に傾いていた」と称えたが、その岡谷東も試合前にトラブルに見舞われていた。

 球場入りのために乗っていたバスのタイヤがバーストし、球場に到着したのが試合開始25分前。予定より1時間近くも遅い到着だった。それでも、部員14人のチームは06年の甲子園出場校を1点差まで追い詰める奮闘を見せた。川上皓也監督(28)はスコア訂正に「あんなの初めて」と目を白黒させながら「きょうはいろいろあって」と、こちらも苦笑いだった。

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