阪神・糸井 今週中に守備練習再開へ 実戦復帰もうすぐ

[ 2017年3月7日 06:20 ]

阪神の糸井
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 右膝関節炎で別メニュー調整する阪神・糸井嘉男外野手(35)が今週中に実戦を想定した守備を再開する見通しであることが6日、分かった。球団関係者が「その日の状態を見てからになるのは変わらないが、現状としてはシートノックなどの実戦守備に入れる状態まで回復してきている。今週中に入れれば」と明かした。

 「二塁・鳥谷」をはじめ注目の開幕布陣が固まりつつある中、17年の猛虎の主役でなるであろう男のカムバックが近づいてきた。すでに打力はフルパワーに近い状態にある。2月14日に屋外フリー打撃を再開し宜野座球場の右翼防球ネット最上部に運ぶ推定140メートル弾。甲子園では浜風に負けじと3日の残留練習で右翼から左翼方向に浜風が吹く中、80スイングで右方向に9本の柵越えを放った。5日には45スイングで6本の柵越えをし「(感覚は)良い感じ」と復調ぶりを実感している。

 走ることに関しても不安は解消されつつある。4日の甲子園での練習で一塁から二塁方向へ全力にちかいダッシュを披露。本格的なベースランニングも今週中に再開する見通しだ。キャンプ打ち上げ時に「80パー(%)までは戻った」と話し実戦復帰を3月中旬以降に設定したが「Xデー」に向けコンディションは確実に上向いている。

 本屋敷俊介トレーナーは「ここまで順調に来ている。本人も前向きにやっているし、まだ実戦出場というところは慎重にいきたいが、今は大きな問題はない」と説明した。患部の負担を考慮し、実戦復帰の第1段階としてオープン戦での代打出場も考えられたが、同トレーナーは「打席に立つよりも、まずは守備を万全にこなせるようになることを優先する」と否定。まずはシートノックなどの実戦を想定した守備練習で状態を確認し、より万全になってから、実戦復帰を目指す方針だ。

 「走・攻」は整いつつあり、残すは「守」―。かねてリハビリの最終段階に設定されてきた実戦的な守備を再開させ、超人が開幕モードに入る。

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2017年3月7日のニュース