阪神キャンベル黄信号 開幕ノルマ40〜50打席厳しく

[ 2017年3月7日 06:10 ]

 左手首腱鞘炎のため、別メニュー調整中の阪神・キャンベルの「ノルマ達成」に黄信号が灯った。2月27日の紅白戦中に負傷し、その後はフリー打撃を回避。4日から2軍に合流して調整中だが、6日時点で打撃練習は再開していない。今後は、まず打撃練習を再開し、翌日以降に左手首の状態を確認して1軍合流を見据える運びだ。

 7日に再開しても最短の実戦復帰は9日。ただ、即フル出場は難しいと見られ本格的な復帰は11日西武戦(甲子園)以降で、仮に11日から本格復帰してもオープン戦は残り13試合しかない。キャンプ中、金本監督に「40〜50打席に立たないと調子が上がってこない」と実戦出場を志願。負傷前の10打席をノーカウントにすれば、ノルマ達成には全試合で4打席前後が必要となる。これも最短ペースで復帰した場合で、指揮官は「(打撃再開時期は)どうやろう。手首は長引くと思うけど。俺も経験があるけどね。そう(復帰は打てるようになってからに)なるやろうね」と話しており、さらに遅れる可能性も否定できない。

 そんな助っ人不在期間が、ドラフト1位・大山(白鴎大)にとっては好機となる。2月22日の紅白戦で実戦初安打を放って以降、6試合で打率・471。指揮官は「打ち続ければ(開幕三塁も)無いことは無い」と話しており、高代ヘッドコーチも「チャンスはチャンス。チャンスが巡ってきたというだけ。勝ち取った人が出る」と断言する。現時点で開幕三塁の大本命がキャンベルであることに変わりはない。だが万全の状態で開幕を迎えられないなら、別の選択肢もある。(惟任 貴信)

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2017年3月7日のニュース