西武・森 左肘骨折で開幕絶望的 5日キューバ戦で死球、全治は後日

[ 2017年3月7日 05:30 ]

5日のキューバ戦で左肘頭に死球を受けた森
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 5日のキューバ戦(京セラドーム)で左肘に死球を受け、途中交代していた西武・森友哉捕手(21)が6日、大阪市内の病院で検査を受け「左肘頭(ちゅうとう)骨折」と診断された。全治については後日、チームドクターの診察を待つ意向だが、31日の開幕戦出場は絶望的となった。

 森はこの日、チームとともに、一度は中国とのWBC強化試合が行われた京セラドーム入り。だが、前日の4回の打席で死球を受けた左肘に腫れが残っていたため、病院で検査したところ骨折が判明した。鈴木葉留彦球団本部長は「“折れてはいないでしょう”という感じだったんだけどね。現時点でどのくらいというのは控えたい」と全治については明言を避けたが、長期離脱は必至だ。

 患部の肘頭は肘を曲げた際にとがっている部分で、上腕三頭筋とつながっている箇所。骨折の場合は一般的に固定が必要となり、全治には1カ月以上かかる。前日の試合直後、森は「大丈夫だと思います」と話していたが、予想以上の重傷。検査後、チームを離れて帰京した。

 チームは、侍ジャパンに緊急招集された炭谷のライバルとして、森の正捕手育成プランをスタートさせていた。右肩甲骨裏の張りでキャンプは出遅れたが、1軍復帰後は可能な限り捕手としてオープン戦に出場させる意向だった。表情を曇らせた辻監督も「(開幕マスクの)構想、そういう頭がありましたからね。彼もチャンス、頑張るぞという気持ちが強かったと思う」と早期回復を願うしかなかった。

 ▽肘頭骨 肘の関節の後方にある頂点の部分。二の腕と前腕をつなぐ蝶番(ちょうつがい)の役目を担い、肘関節の曲げ伸ばしを滑らかにする働きがある。骨折すると、上腕の後ろの「上腕三頭筋」という太い筋腱に引っ張られ、肘頭骨自体が破断。肘の動きが失われる場合がある。

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2017年3月7日のニュース