岩田、秋山、青柳 阪神開幕ローテ残り2枠かけた甲子園3連戦

[ 2017年3月7日 06:30 ]

キャッチボールで汗を流す岩田
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 先発5、6番手を懸けた争いがヤマ場を迎える。7日のヤクルト戦を皮切りに甲子園3連戦となるオープン戦には阪神の岩田、秋山、青柳がそれぞれ先発予定。結果、内容次第で、競争から大きく前進、または後退する者が出る可能性もある。

 「(若手との競争も)人は人なんで。自分らしくいければ良いと思う。気負わず、変なことを考えずいきたい」

 平常心を強調したのは“先陣”を切る岩田だ。若手とのポジション争いにも心はブレない。先発した2月27日の紅白戦では9個のアウトをすべて内野ゴロ(併殺含む)で奪う持ち味全開の投球で3回無失点。「生き残っていくにはああいう投球を続けていくしかない」と確かな手応えを胸に再度のアピールを誓った。

 6日は甲子園球場での指名練習に参加し、マウンドの傾斜も確認。「(甲子園登板は)今年初めてなんで。“今年はよろしく”とあいさつした」。昨季未勝利に終わった悔しさも胸に刻んでの、本拠地登板となる。

 8日のロッテ戦には秋山が中10日で登板。前回2月25日の日本ハムとのオープン戦では4回無失点で、今春実戦は計10イニング投げ無失点。投手陣で最もアピールに成功しており、ライバルとの差をさらに広げたいところだ。

 追い上げに必死なのが、9日のロッテ戦で先発濃厚な青柳。下半身のコンディション不良でペースダウンしていたが、4日のオーストラリア代表との強化試合で実戦復帰し、2回無失点と復調を印象付けた。

 同戦では制球難や下半身への負担の原因だった、左足が三塁側に流れるインステップを修正するため、プレートの踏む位置を三塁側から一塁側に変更。「制球も良かったしインステップ気味だったのを修正したかった。感覚が良ければシーズン中もこの形でいくつもり」と収穫を口にした。

 新人・小野も加えた4人で「残された2枠」を争うサバイバル。勝ち残った者が、飛躍へのきっっかけを手にできる。(遠藤 礼)

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2017年3月7日のニュース