ハマスタ1番人気 DeNAオリジナルビール、球団黒字化にも貢献へ

[ 2016年9月6日 10:20 ]

横浜スタジアムでは橋本マナミを起用したポスターでビールイベントをPR

 次々と新しい取り組みを企画、実行している横浜DeNAベイスターズ。その中でも反響の大きかった取り組みが、球界初の球団オリジナル醸造ビールの発売だ。「ベイスターズエール」と「ベイスターズラガー」。球場内で発売されるビールブランド別シェアで1位を記録し、横浜スタジアムで最も飲まれているビールとなった。

 球場内で発売されるようになったのは、横浜DeNAベイスターズが横浜スタジアムの運営権を取得した今季から。プロ野球球団が初めて自ら作り上げたビールという話題性に加え、試行錯誤を重ねた確かな味が多くの来場者から支持された。8月2日からは、瓶ビールも発売を開始。「新たな横浜土産に」というキャッチコピーで、こちらも順調に売り上げを伸ばしている。

 私もハマスタでベイスターズエールを、自宅でその瓶ビールを飲んでみた。苦みのない、爽やかな柑橘系の風味が印象的。女性にも飲みやすい味になっていると感じた。瓶ビールはそのスタジアムで飲む味をしっかりと再現されている。人気の理由がうなずけた。

 そこで沸いた疑問が、これらの売り上げはどうなっているかということ。球団関係者によると、入場料収入やグッズ販売収入と同じく球団の収入となるのだそうだ。DeNAの球団取得時には年間30億円にのぼる赤字収支だったものが、今季は黒字化に成功する見込み。そこにはビール事業も貢献しているという。

 池田純球団社長は「経営を安定させることで、チームの強化に還元することができる」と語っている。一杯の「ベイスターズエール」「ベイスターズラガー」が、チーム強化費となっているということだ。ファンが美味しいビールを飲み、球団が得た収益がチーム強化に還元されるシステム。ファンにとってただの一杯ではなく、いろんな意味で「飲みごたえのある一杯」となっている。(記者コラム・中村 文香)

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2016年9月6日のニュース