楽天・松井裕 僅差で頼れる守護神 セーブ成功率96・6%

[ 2016年9月6日 10:00 ]

松井裕

 僅差でリードした終盤に登板する抑え投手は、一つの失敗が敗戦に直結する責任重大なポジションだ。そんな重圧に耐え、高い確率で任務を遂行している投手は誰か。そこでセーブがつく状況からリードを守りきった率をセーブ成功率とし、今季15セーブ以上の12人(ちょうど各球団1人)をランク付けした。

 トップに立ったのは、弱冠20歳で球界最年少の抑えを務める松井裕(楽)。29度のセーブ機会に登板しパ2位の28セーブを挙げ、成功率は96・6%だ。2位は来日1年目のマーティン(日)で95・5%、21セーブで失敗は1度。6月に抑えに定着して以降失敗がなく、現在21試合連続無失点中だ。3位はサファテ(ソ)で95・1%。両リーグ最多の39セーブ(失敗2)で、2年連続の同タイトルが濃厚。上位3人をパの投手が占めた。

 松井裕は防御率3・51ながらも、要所では役割を果たしており高い成功率につながっている。そして2、3位は、パで優勝争い真っ最中の助っ人守護神。疲れが出るシーズン終盤に、抜群の安定感を最後まで維持できるかがペナントレースの鍵を握っている。 (記録課・矢吹 大祐)

◇今季セーブ成功率◇ 
順位 セーブ成功率 投手名(所属)S―失敗 
(1) 96.6% 松井裕(楽)28―1
(2) 95.5% マーティン(日)21―1
(3) 95.1% サファテ(ソ)39―2
(4) 93.8% 中 崎(広)30―2
(4) 93.8% 田 島(中)15―1
(6) 91.7% 増 田(西)22―2
(7) 90.3% 山崎康(D)28―3
(8) 89.3% 平 野(オ)25―3
(9) 88.2% 秋 吉(ヤ)15―2
(10)85.0% 沢 村(巨)34―6
(11)80.8% 西 野(ロ)21―5
(12)80.0% マテオ(神)16―4

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