ビッグ開発BC 沖縄勢初V!渡嘉敷投手兼コーチが殊勲打

[ 2016年9月6日 05:30 ]

初優勝を決め下地監督を胴上げするビッグ開発ベースボールクラブナイン

スポニチ後援第41回全日本クラブ野球選手権大会最終日

(9月5日 西武D)
 決勝が行われ、ビッグ開発ベースボールクラブ(九州)が、千曲川硬式野球クラブ(北信越)に2―1でサヨナラ勝ち。沖縄勢初優勝を果たした。今季3年ぶりにチームに復帰した渡嘉敷貴彦コーチ兼外野手(28)が9回2死満塁からサヨナラ打を放った。同チームは第42回社会人野球日本選手権大会(10月29日開幕、京セラドーム)の出場権を獲得した。

 1―1で延長目前の9回2死満塁。鋭い打球が右翼手の頭上を越えた瞬間、ビッグ開発ベースボールクラブの渡嘉敷は右拳を力強く突き上げた。「ずっと目標にしていた日本一だったので、感無量です」。仲間から手荒い祝福を受けた背番号66は喜びに浸った。

 中部商―帝京大から11年に同クラブに加入したが14、15年は独立リーグのBC信濃でプレーした。昨季限りで任意引退となった際、下地剛監督から「(独立リーグで)学んだことを指導してくれないか」と誘われて、コーチ兼任で古巣に復帰した。自身の経験から「足を使った野球をしよう」と長距離打者がいない分を走塁や犠打、バスターなど小技でカバー。2年ぶり3度目出場の今大会は茨城ゴールデンゴールズ、大和高田クラブ、全足利クラブと優勝経験がある強豪を次々と撃破して頂点に立った。

 次なる大舞台は、全国クラブチームの代表として臨む初出場の日本選手権。「我々にしかない武器を磨いていきたい」と下地監督。渡嘉敷も「日本選手権で歴史をつくれるように練習に励みたい」と言葉に力を込めた。 (原田 真奈子)

 ▼ビッグ開発ベースボールクラブ・知念(1回戦と準決勝で完投勝利を挙げ、最高殊勲選手賞を獲得)優勝経験のあるチームにも、気持ちだけは強く持って向かっていった。

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