広島 本拠地Vなら異例!優勝会見をグラウンドでファンに公開

[ 2016年9月6日 05:35 ]

ジェット風船で赤く染まるマツダスタジアム

 優勝マジックを4としている広島が、本拠地のマツダスタジアムで優勝を決めた場合、グラウンドで優勝会見を行うことが5日、分かった。6日から中日3連戦(マツダ)に臨み、最短なら7日に25年ぶりのリーグ優勝が決定。9・7のVなら2リーグ制以降では史上最速となる。

 25年分の拍手と大歓声が、マツダスタジアムに響くことだろう。優勝までのマジックを4とし、広島の野平眞広報室長は「選手の優勝会見をグラウンドで行います。25年ぶりの優勝をファンの方と分かち合いたい」と言及。市民とともに歩んできた球団ならではのプランを明らかにした。

 グラウンド上での優勝監督インタビューは定番だが、選手を交えた優勝会見までグラウンドで行われるケースは珍しい。12年の日本ハムが札幌ドームのグラウンドで実施したものの、屋外球場では極めて異例だ。

 前回、広島がリーグ優勝した91年は旧広島市民球場のグラウンドでビールかけが行われた。ただ、マツダスタジアムは内外野とも天然芝で、養生のためビールかけは断念。代わりに会見が設定された。球場の一塁側駐車場内で行うビールかけには中瓶4800本を用意。昨年ヤクルトのリーグ優勝時は3000本だった。1・5倍以上の量で歓喜を爆発させる。

 球団はTシャツなど優勝記念グッズも着々と製作。当面は球場をはじめ県内でのみ販売する。商品開発を担当する松田一宏常務取締役は「通販だと手元に届くまでに時間がかかってしまう。なるべくお客さんに早く手にしていただきたいので」と地元の熱を重視する。

 本拠地での史上最速優勝が最高のシナリオ。緒方監督は「みんなそう思っている。ただ今までの戦いを変えることはないし、変えようもない」と普段通りの戦いを強調した。とはいえ、広島で決めたいのはナインも同じ。地元ファンと一体となり、思いを結実させる。

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