釜石・佐々木航 汚名返上3安打 津波で自宅全壊…一度はバド部に

[ 2016年3月21日 13:54 ]

<釜石・小豆島>3回、1死三塁の場面で先制点となる中前適時打を放った釜石・佐々木航
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第88回選抜高校野球大会第2日・1回戦 釜石2―1小豆島

(3月21日 甲子園)
 釜石の佐々木航が3安打の活躍でチームの得点すべてに絡んだ。3回には内角低めの直球に対し、うまく腕をたたんで振り抜く先制打。8回には1死から出塁し、貴重な追加点を呼び込んだ。昨秋の公式戦で打点なしの汚名を返上し「勝手にバットが出た。課題を持って練習してきた成果」と胸を張った。

 震災による津波で自宅は全壊。金銭面を考えて高校入学後、一度はバドミントン部に入ったが野球への思いを断ち切れなかった。試合前には母から「お金の心配をさせてごめんね」という手紙をもらったという。打の殊勲者は「大きな舞台で恩返しができた。次も自分が先頭で塁に出ていきたい」とさらなる飛躍を期した。

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2016年3月21日のニュース