清原被告 張り込み報道陣に弁当差し入れ 高級焼き肉30個

[ 2016年3月21日 05:30 ]

清原被告から報道陣に差し入れられた焼き肉弁当

 覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で起訴され、保釈中の清原和博被告(48)が20日、糖尿病などの治療で入院している千葉県松戸市の病院前に集まる報道陣に焼き肉弁当を差し入れた。清原被告の友人が、本人の要請を受けて手配したものとみられる。入院して4日目。18日には病室の窓から不安げな顔で報道陣の様子をうかがっていたが、徐々に落ち着きを取り戻してきたようだ。

 この日、病院前に集まった報道陣は約40人。清原被告が姿を見せることはなかったが、思わぬ差し入れが届いた。

 午後6時すぎ、中年男性2人が黒いワンボックスカーに乗って現れ、報道陣が集まる一角に停車。2人のうちの1人が、車内から白いビニール袋を降ろし始めた。中には弁当約30個が入っており、男性は「清原さんの関係者からの差し入れです」と話した。

 報道陣の「本人から直接頼まれたのか?」という質問に、男性は「清原さんに近い関係者の男性から報道陣の皆さんへ、と注文を受けた。都内の焼き肉店の弁当です」と説明。店名は答えず「もういいですか?温かいうちに食べてください」と言い残して走り去った。

 報道陣が男性に話を聞いていた際、清原被告が入っているとみられる病室のカーテンが揺れ動いた。清原被告が、弁当の差し入れを受けた報道陣がどういう反応を示したか確認していた可能性もある。

 弁当のプラスチックケースや割り箸には店名が分かる表記はなかった。当初、本当に清原被告からのものかも分からず、「そもそも被告から差し入れを受けていいものか」と報道陣からは戸惑いの声も上がった。病院を通して弁当を清原被告側に返そうとする報道陣もいた。

 弁当はご飯の上に焼き肉が乗せられ、ナムルやキムチが添えられていた。届けられた時には若干、温かかった。清原被告の知人は「(清原被告の)親しい友人が、本人の要請を受けて手配したようです」と話している。病室には清原被告ではない人間のものとみられる影がカーテンに映ることもある。見舞客が来て、その人物が手配した可能性もある。

 清原被告は17日に勾留先の警視庁本部から保釈され、そのまま同病院に入院。同日は約100人の報道陣が病院を取り囲んだ。入院翌日の18日午後には病室の窓からカーテンを少しだけ開き、不安げな表情で報道陣の様子をうかがっていた。それ以外、カメラの前には姿を現していない。

 糖尿病の治療は、食事療法や運動療法が始まったところとみられる。入院から4日目を迎え、徐々に落ち着きを取り戻し、気持ちに余裕が出てきた様子。焼き肉弁当を差し入れたその真意が語られる日が待たれる。

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