DeNA 高校野球くじは過去数年間 1人1万円、10人参加

[ 2016年3月21日 09:45 ]

DeNAのラミレス監督

 自チームの勝敗などに絡む選手間の金銭授受が明らかになった問題で、DeNAは20日、先発投手陣の個人成績を対象とした現金のやりとりや高校野球の優勝校を当てる「くじ引き」などが行われていたとする調査結果を発表。野球賭博への関与や試合前の円陣での「声出し」による金銭のやりとりは確認されなかった。

 これで12球団の調査結果が出そろい、チームの勝敗に関連する金銭授受が判明したのは巨人、阪神、西武、ソフトバンク、楽天、広島、ロッテの7球団となった。

 調査は16日に発足した「賭博等に関する対策委員会」で首脳陣、選手、職員ら計285人を対象に個人面談形式で行われた。先発投手陣のやりとりは投手としての勝ち越しの数、打席での犠打、打点、塁打の4項目に各選手が1万円ずつを拠出し、項目ごとに年間で最も成績が良かった選手が総取りする仕組みだった。約10年前から行われ、参加者は10人弱。高校野球は、参加者が1万円を出してくじで甲子園出場校を割り振り、優勝校を当てた選手が全額を得ていた。参加者は約10人で、過去数年間行われていた。練習や試合でのミスに選手間で1000円程度の罰金を科し、オフの懇親会などに充てていたことも分かった。

 DeNAによると、いずれも野球協約違反には当たらないことを日本野球機構(NPB)に確認しているが、会見した三原一晃球団専務は「慣例的に行われていたもので、あらためてモラル、意識の向上が重要だと痛感している」と話した。

 ▼ラミレス監督 悪いニュースで監督として喜ばしいことではないと思っている。

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2016年3月21日のニュース