山本昌 史上初の50歳先発「ご容赦を」 CS懸かる阪神、広島に“お詫び”

[ 2015年10月7日 05:30 ]

広島戦に先発する中日・山本昌

 50歳のレジェンドが打者1人限定のラスト登板に臨む。今季限りでの現役引退を表明した中日・山本昌が、7日のシーズン最終戦となる広島戦(マツダ)に先発する。50代で登板すればプロ野球史上初めてのことになるが、同戦は広島が勝てばCS進出が決まる大事な一戦でもある。

 「阪神、広島の関係者には迷惑を掛けるが、最後なのでご容赦していただきたい」。19年分の思い出が詰まったナゴヤドームでの最後の練習を終えた左腕は、こう言って笑った。この日はナゴヤドームでキャッチボールなどで調整した。

 プロ32年目の今季は開幕前に右膝の故障で出遅れた。49歳11カ月だった8月9日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)に先発で今季初登板したが、投球中に左手人さし指を体に当てて痛め、2回途中で降板。万全な状態とは言えず、打者1人限定となる。それでも「手加減無用だし、僕の方も抑えることに集中して一生懸命やる」と意気込んだ。

 谷繁兼任監督も山本昌の熱い思いに応え、その後は必勝リレーの態勢を整える。2番手には大野がスタンバイ。展開によっては今季9勝の若松の投入も考えている。左腕エースの大野は「マサさんの後なので思うところはある。良い展開に持っていきたい。良い試合にしたい」と気合十分。そこには「消化試合」のムードはない。レジェンドを白星で送り出し、花道を飾ってもらう。

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