山本昌 涙のラス投!史上初50歳登板達成し32年の現役生活に別れ

[ 2015年10月7日 18:17 ]

<広・中>現役最後の登板を終えた山本昌は敵地スタンドからの大歓声を受け、涙を拭いながらベンチに戻る

セ・リーグ 広島―中日

(10月7日 マツダスタジアム)
 今季限りでの現役引退を表明した中日の山本昌(本名・山本昌広)投手(50)が7日、ラスト登板した。

 今季最終戦となる広島戦(マツダスタジアム)に先発。1番・丸を3球で二ゴロに仕留め、この打者限りで降板、大野にマウンドを譲った。8月11日に50歳の誕生日を迎え、自らの持つ最年長登板記録を更新。プロ野球史上初めて50歳の大台での登板を果たした。

 登板を終え、マウンド上で広島・新井から花束を受け取ると、敵地スタンドの大歓声の中、涙を拭いながらグラウンドを後にした。数々の最年長記録を残した球界の“レジェンド”が、32年の現役生活に別れを告げた。

 今季は開幕前に右膝の故障で出遅れた。49歳11カ月だった8月9日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)に先発で今季初登板したが、投球中に左手人さし指を痛めてわずか22球、2回途中で降板。現在も万全な状態とは言えず、この日の打者1人限定ラスト登板となった。

 山本昌は1984年に神奈川・日大藤沢高からドラフト5位で中日に入団。最多勝に3度輝き、94年には沢村賞を受賞。2006年にノーヒットノーラン、08年には通算200勝を史上最年長で達成した。昨年9月には49歳25日で白星を挙げ、プロ野球の最年長勝利をマークした。通算成績は219勝165敗5セーブ。

続きを表示

この記事のフォト

2015年10月7日のニュース