マー「風化させてはいけない」被災地への思い…プレーでも

[ 2015年3月11日 05:53 ]

ブルペン投球練習後、笑顔で記者の質問に答える田中

 変わらぬ思いがあった。4年前の心の傷。ヤンキース・田中は、フロリダの地から被災した多くの人々へ思いを寄せた。「まだまだ元通りというか、そういう暮らしに戻れていない方もたくさんいらっしゃる。風化させてはいけないと思う」

 米国で迎える2度目の3・11。本拠を東北に置く楽天時代に背負った宿命といえる被災地支援への思いは強い。一方で野球選手としての支援が限られる歯がゆさを、あらためて感じる日でもある。「自分にできることを探していきながら自分なりにいろいろと震災には関わっていきたい。感じていただける部分はプレーで見せていきたい」。まずは最高のプレーを見せることを約束した。

 この日は31球のブルペン投球を行い、オープン戦初先発となる12日(日本時間13日)のブレーブス戦へ備えた。力を見せなければならなかった昨年とは違い、あくまでシーズンに向けた登板の一つという位置づけ。「今年はいろいろ試せるというか、そういうポジションだとは思う」。田中は異国の地でさまざまな思いを込めたボールを投げ込む。 

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