前中日・山崎氏 日本初1日契約で古巣・楽天と引退試合

[ 2014年3月19日 07:38 ]

昨年10月“1度目”の引退試合であいさつする山崎氏

 日本球界初!中日は18日、昨季限りで現役を引退した山崎武司氏(45)と選手契約を結ぶと発表した。21日にナゴヤドームで行われる楽天とのオープン戦を「引退試合」とし、そのための限定的な契約となる。

 20日に会見を行う山崎氏は「本当に最後の最後。この一試合をファンの皆さまとともに楽しみたい。楽しんでユニホームを脱ぎたい」とコメントし、球団が用意した粋な花道に感謝した。

 大リーグでは昨年、松井秀喜氏がヤンキースと1日契約を結んだように、球団の功労者を送り出す手段として定着しているが、日本野球機構(NPB)によると、日本では初。中日は山崎氏を再び支配下選手として契約し、NPBの公示のもとで試合に出場させる。

 前年に引退した選手がオープン戦に引退試合として姿を見せるのは、最近では10年2月27日の中日―ロッテ戦(ナゴヤドーム)に立浪和義氏が「1番・DH」で出場した例があるが、西山和夫球団代表は「球界のルールとして、きちんとした形でやりたかった」と説明。17日のプロ野球実行委員会で了承を得たことも明かした。背景にはクライマックスシリーズの導入で公式戦終盤に「引退試合」をやりにくくなった事情もある。

 山崎氏は昨年7月29日に名古屋市内で会見を行い、現役引退を表明。シーズン最終戦となった10月5日のDeNA戦(同)では「4番・一塁」で出場し、5打数1安打だった。2度目の「引退試合」の舞台は、05年から7シーズン在籍した古巣・楽天が相手で、エースの則本が先発する予定。かつてのチームメートや、中日と楽天で監督と選手の関係だった星野監督にも見守られ、山崎氏が最後の勇姿を披露する。

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2014年3月19日のニュース