初回痛恨 亀井がポロリ…原巨人お粗末4連敗

[ 2013年6月2日 06:00 ]

<ロ・巨>初回1死二塁、井口の飛球を亀井が落球

交流戦 巨人2-3ロッテ

(6月1日 QVC)
 半身で差し出したグラブに、ボールは収まらなかった。初回1死二塁、井口が放った左中間最深部の飛球を巨人の左翼・亀井がグラブに当てて落球。先制点を許し、結果的に決勝点となった痛恨の失策に「グラブの先です。完全に凡ミス。責任を感じます」と唇をかんだ。

 風速は本塁から右翼方向へ3メートル。強風が名物のQVCマリンでは「無風」と言える状況で、前日とは打球の飛び方の違いも顕著だった。それでも「この球場でやる以上は風のことは分かっているし(試合前に)確認している」と大西外野守備走塁コーチ。亀井も「(風の強弱は)頭には入っていた。それは言い訳にしかならない」と責任を背負い込んだ。

 守備のミスを打線もカバーできない。ロッテの7安打を上回る12安打もわずか2点。12残塁の拙攻だ。象徴したのは1点を追う7回。1死二、三塁で長野が一飛に倒れた。「何とか同点という場面で申し訳ない。きょうの敗因は僕です」。最低限の犠飛が出ないのは今季の特徴でもある。日本一に輝いた昨季はリーグ最多の36犠飛。それが今季は12球団最少の5だ。つなぐ意識で得点を重ねた嫌らしさを欠き、3試合連続の1点差負けだ。

 ルーキーの菅野を援護できず、今季ワーストタイの4連敗。QVCマリンは通算5勝12敗3分けで、もはや「鬼門」となった。貯金は9に減り、4月29日以来33日ぶりの1桁転落。原監督は「もう1本というところ。集中力を持って戦っているので、これでいいと思います」と前を向いたが、後ろを振り返れば阪神が0・5ゲーム差まで迫ってきた。

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2013年6月2日のニュース