「スピードを落とす発想」イチロー スーパープレーを生んだ一瞬の判断

[ 2012年10月9日 14:17 ]

オリオールズ戦の1回、好走塁で先制の生還をし、チームメートに迎えられるヤンキースのイチロー(31)
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ア・リーグ地区シリーズ第2戦 ヤンキース2―3オリオールズ

(10月8日 ボルティモア)
 ヤンキースは8日、ボルティモアで行われたア・リーグ地区シリーズ第2戦でオリオールズに2―3で敗戦。イチローは「2番・左翼」で先発し、1回に好走塁で先制の得点を挙げたが、勝利には結びつかなかった。

 1回2死一塁、カノの右翼線二塁打で一気にホームを狙ったイチロー。本塁の3メートルほど手前で捕手にボールが返ってきたため、タイミングは完全にアウトだった。それでも本塁手前でスピードを落として捕手のタッチをかわすと、回り込んで右手でベースにタッチ。イチローは「スピードを上げたくなるが、スピードを落とすという発想(が大事)になる。ブレーキをかけることは別に怖くないし、どんな動きをしてもけがをすることがないという自信がある」と長年の経験を生かした会心のプレーを振り返り、「審判がよく見てくれていた」と話した。

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