金本 ウイニングボールがっちりつかみ有終

[ 2012年10月9日 20:25 ]

<神・D>9回2死、荒波の飛球を捕球し手をあげる金本

セ・リーグ 阪神3-0DeNA

(10月9日 甲子園)
 阪神・金本が、引退試合ととなった9日のDeNA戦(甲子園)に6月11日以来の「4番・左翼」で先発。プロ生活2度好機を迎えながら打点を挙げることはできず、あと1としている歴代7位の長嶋茂雄(元巨人)が持つ1522打点には届かなかった。阪神の先発・メッセンジャーが2回から8イニングを0点に抑え10勝目を挙げた。

 阪神の先発・能見は初回、荒波、筒香を三振に取り、杉内に並んでトップの今季172奪三振とした。その裏、阪神は大和、鳥谷の安打で築いた1死一、二塁で金本に打順が回ったが、一ゴロに倒れた。

 2回、阪神は二桁勝利を目指しメッセンジャーが登板。その裏、阪神は伊藤隼、藤井彰の連打で築いた1死一、三塁でメッセンジャーがレフトへ先制の2点タイムリーを放った。

 金本の第2打席は3回1死走者無しで回り、2ボール2ストライクから真ん中高めの直球を空振りして三振に倒れた。

 第3打席は6回、先頭打者として登場。オール直球勝負を挑んできた三浦の4球目をとらえ、中前へ安打。続く新井への初球に二盗を決めると甲子園が大きく沸いた。新井の中前打で一気に本塁を突いたが、DeNAの中堅・荒波のストライク返球で刺された。

 第4打席は7回、1死一、三塁の好機で迎えたが、2ボール2ストライクから直球を高々と打ち上げ捕飛。長嶋の記録に並ぶ絶好のチャンスで倒れたが、やり切ったかのような笑みも浮かべながらベンチへ戻った。

 DeNA・荒波が放った9回の3つ目のアウトは左翼へ。金本ががっちりつかんでゲームセットとなった。

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