まるで忍者 イチロー好走塁で先制も…ヤンキース逆転負け

[ 2012年10月9日 12:59 ]

オリオールズ戦の1回、カノの適時打で捕手のタッチをかわし生還するヤンキースのイチロー

ア・リーグ地区シリーズ第2戦 ヤンキース2―3オリオールズ

(10月8日 ボルティモア)
 ヤンキース(東地区)は8日、ボルティモアで行われたア・リーグ地区シリーズ(5回戦制)第2戦でオリオールズ(ワイルドカード)に2―3で敗戦。対戦成績は1勝1敗となった。イチローは「2番・左翼」で先発し、5打数1安打1得点1盗塁。1回に好走塁で先制の得点を挙げた。

 イチローは1回の第1打席、無死一塁でオリオールズ先発の元中日チェンと対峙し、3球ファウルの後カーブを打ってボテボテのゴロ。しかし一塁手はボールが手につかず、イチローは失策で出塁した。ヤンキースは2死一塁から4番カノが右翼線を深々と破る二塁打を放つと、イチローは一塁から一気に本塁に突入。タイミングはアウトだったが、捕手のタッチをうまく2度かわして右手でベースに触れセーフ。ヤンキースが1点を先制した。

 3回2死の第2打席は、フルカウントからスライダーを打って猛然と一塁へ走り込み、二塁内野安打で出塁。ロドリゲスも左前打で続き2死一、二塁としたがカノが凡退して追加点を奪えなかった。

 ヤンキースは3回、先発ペティットが2死から4安打を浴びて1―2と逆転された。イチローは5回、先頭打者で登場し、初球の外角スライダーを打って投ゴロに終わった。

 ヤンキースは7回、ヌネスとジーターの連打で1点差に迫り、無死一塁からイチローが登場。1ボール2ストライクから5球目のスライダーをバットの先で捉えたが、遊ゴロで二塁ジーターはアウト。イチローはセーフで2死一塁となり、オリオールズ先発チェンはマウンドを下りた。イチローは打者ロドリゲスの場面で二盗を決め、さらにオ軍3番手マティスの暴投で三塁に進み2死二、三塁の好機も、スウィシャーが左飛に倒れた。

 2―3の9回1死、イチローは1ボール2ストライクからチェンジアップを打って二ゴロ。続くロドリゲスも空振り三振に倒れ、ヤンキースは1点差で敗れた。

 チェンは6回1/3を投げて8安打2失点(自責点1)で勝利投手となった。

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