DeNA横浜で28日新球団発表会見 市と良好関係を

[ 2011年10月25日 06:00 ]

 携帯電話向けゲームサイト「Mobage(モバゲー)」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)は、横浜ベイスターズを保有するTBSホールディングス(HD)からの球団譲渡を28日に横浜市内で正式発表することが24日、分かった。両社の間では来季も本拠地を横浜に置くことで合意しており、新球団の船出から地域密着をアピールする。

 モバゲーが横浜に根付くために動きだした。球団売却に関わる関係者によると「28日に決まった球団譲渡の正式発表でDeNAが横浜で会見を開くことになった」と明かした。同社の春田真会長の強い意向が働いたもので、本社のある東京ではなく、横浜でお披露目式を行うことになった。会見場は調整中という。

 同じ轍(てつ)は踏みたくない。昨年は住宅設備最大手の住生活グループがTBSHDと売却交渉を進めたものの、同社が横浜からの移転を希望して最終的に決裂。交渉過程で移転話が明るみになり、林文子横浜市長や地元企業から強い反発を受けた。さらに横浜スタジアムとの契約問題もネックとなって交渉に影響した。

 TBSHDと正式合意に至っても予断は許されない。野球協約では球団譲渡には12球団による実行委員会とオーナー会議での承認がなければ成立せず、オーナー会議での議決には出席者の4分の3以上の賛成が必要となる。DeNAの経営の安定性を理由に長期的な球団保有を不安視する球団も数多く、TBSHDが各球団に説明を続けている。DeNAが地域密着をアピールすることで少しでも球界からの賛同も得られるかもしれない。

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2011年10月25日のニュース