吉見 右肘手術で出遅れながらも2冠

[ 2011年10月25日 23:15 ]

 中日の吉見は2冠に輝き、2009年の最多勝以来となるタイトルを獲得した。「今までで一番いい成績」と振り返ったように、勝ち数、防御率とも自己最高の数字。昨年オフに右肘の遊離軟骨除去手術を受け、春のキャンプはずっと2軍で調整していた右腕にとっては自身も驚く結果だった。

 好投を支えたのは屈指の制球力だ。190回2/3を投げ、四死球はわずかに27個しか与えていない。直球は140キロそこそこだが、コーナーを丁寧に突き、白星を積み重ねた。8月13日に9勝目を挙げてからは10連勝でシーズンを終えた。

 「ほとんどの試合でゲームをつくることができた。そこは評価したい」との言葉通り、2連覇したチームを支え続け、個人としても2年ぶりの栄冠にたどり着いた。

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2011年10月25日のニュース