震災で沿岸部壊滅状態「森内は野球やれる喜びの投球」

[ 2011年10月25日 06:00 ]

都市対抗野球大会第3日 JR東日本東北4―0三菱重工横浜

(10月24日 京セラD)
 東日本大震災は、東北の他の社会人チームにも大きな影響を与えた。5月に岩手県で開催予定だった都市対抗の東北2次予選は延期に。比較的被害が少なかった秋田県で8月に行われた。1次予選は6月下旬~7月に変更になったが、岩手県で6、宮城県では3チームが出場を断念。いずれもクラブチームで、理由は選手の被災などによるものだという。

 4月に被災地を訪れ、各チームの状況を調査した宮城県野球協会の内海利彦理事長(59)は「沿岸部のチームは野球をやれる状態ではなかったです」と振り返る。昨年の都市対抗に出場した日本製紙石巻は工場の操業がストップ。本業の回復に時間を必要としたため、「予選の開始をなるべく遅らせてほしい」と大会関係者に要請したという。そんな中で、被災地へ大きな光となる快挙。内海理事長は「森内は震災で大変な思いをした社員などを見て、野球をやれる喜びを感じながらの投球だったんじゃないでしょうか」と感慨深げに話した。

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2011年10月25日のニュース