沢村でも止められず…巨人 貧打で5位転落、借金9

[ 2011年7月16日 06:00 ]

<巨・ヤ>7回2死一塁、谷の左飛を見つめる沢村 

セ・リーグ 巨人1-2ヤクルト

(7月15日 東京D)
 巨人・沢村でも止めることはできなかった。8回2失点と孤軍奮闘の力投も報われずに今季7敗目。「スコアは2―1だけどふがいなさを感じる投球。野手の方の(堅守の)おかげで2点に抑えられた」と自らを責めた。

 初回2死から連続四球後、バレンティンに二塁打を浴びた。「四球、四球から安打。(初回に和田に3ランを浴びた3日の)中日戦と変わらない」。それでも2回以降は、体重を後ろに残す微調整で立ち直った。悔やまれるのは、6回に142キロ直球で浴びた田中の決勝弾だ。これでリーグワーストとなる9被本塁打。「内角(の要求)が真ん中高めにいった。僕のミスです。あそこの高さで勝負する投手なので、ファウルや空振りを取らないと。直球の切れを磨かないといけない」と新人右腕は語気を強めた。

 しかし、54年ぶりのヤクルト戦8連敗を喫した敗因はつながらない打線に尽きる。リーグワーストの194得点。1試合平均3点を下回る打線は、この日も1点だけ。6回以降は無安打で好機すらつくれなかった。借金9で5位に転落。首位ヤクルトには12ゲーム差となり、自力優勝の可能性も再び消滅した。「接戦だけどここ一本が出ないというね。しかし、このままでは情けない。巻き返さないと」と指揮官。だが、その道はあまりに険しい。

続きを表示

この記事のフォト

2011年7月16日のニュース