スケールズ来日初満塁弾!ハム 4回一気8点で涌井をKO

[ 2011年7月16日 06:00 ]

<日・西>4回2死、満塁弾を放ったスケールズ

パ・リーグ 日本ハム10-2西武

(7月15日 札幌D)
 右翼席にゆっくり舞い降りた打球が日本ハムの「祭り初日」を最高のエンディングに導いた。涌井を早々にKOした4回2死満塁。この回、2打席目となったスケールズが今季2号、来日初のグランドスラムだ。スコアボードには「8」が点灯した。

 「最高の気分。僕はホームランヒッターじゃないけどチームの勝利に貢献できて幸せ。打った瞬間入るとは思わなかったから、どうしたんだろうね、という感じかな」。

 メジャーでの満塁本塁打はないが、マイナーでは今季3Aでの一発を含め、4本マークしている。2回の右翼線二塁打で自身初のサイクル安打に王手をかけたが、第4打席は空振り三振。「分かっていたけど僕はそういう打者じゃない」。3A時代の昨季、本塁打に三塁打2本、単打1本を放ったことがあり「あの時は二塁で止まっておくべきだったね」と周囲を笑わせた。

 チームは5月14日のオリックス戦(函館)以来、今季2度目の2桁得点で、今季初の貯金20。梨田監督も新助っ人のダメ押し弾に目を細めた。「あのホームランが効果的だった。いい花火になった」。前半戦最後の本拠地3連戦となったこの日は「北海道祭り」と銘打ち、球場周辺で北海道の魅力を凝縮したイベントを展開。16日の試合後に約3000発の花火を打ち上げるが、最高の前祝い弾となった。

 2万4918人の視線が集まった初体験のお立ち台ラストシーン。覚えたての日本語でスケールズが「北海道祭り来てね」と訴えた。7日のロッテ戦(QVCマリン)から出場したばかりの「ウドン好き」助っ人が、新天地での生活をエンジョイしている。

 ▼日本ハム・武田勝(今季初完投で8勝目)打線の大量援護があったので気持ちが楽になった。

 ▼日本ハム・陽岱鋼(ヨウダイカン)(プロ7年目で初の1試合4安打)たまたまです。センター返しを心掛けた結果、右方向にいい打球が飛びました。

 ≪日本ハム 西武から2桁得点は4年ぶり≫日本ハムは2桁の10点を奪い西武に大勝。日本ハムが西武戦で2桁得点を奪ったのは07年9月28日(○11―7)以来4年ぶりだ。これで貯金は今季最多の20。日本ハムの貯金20は09年以来8度目だが、68試合目での到達は62年の44試合目(32勝12敗)に次ぐ球団史上2番目のスピード記録になった。

続きを表示

2011年7月16日のニュース