涌井 今季最短8失点KOで2軍降格…

[ 2011年7月16日 06:00 ]

<日・西>4回途中で松永(左)にマウンドを譲る涌井

パ・リーグ 西武2-10日本ハム

(7月15日 札幌D)
 西武の涌井は報道陣を振り切るように足早にバスに乗り込んだ。今季最短の3回1/3で10安打を浴び、今季最多の8失点KO。チームの借金は07年以来4年ぶりの10となった。エースの2軍降格を決めた渡辺監督は「考え直して、球宴明けに戻ってほしい」と声を絞り出した。

 まさに独り相撲だ。3回に2点を失い、4回は無死一塁で金子誠の投前への送りバントで二塁封殺を狙い悪送球。さらに一、二塁とされた直後、二塁けん制のサインを見落とした。遊撃・中島が三塁ベースカバーに走り、三塁・中村、一塁・平尾が本塁へチャージすることで、二塁・原が二塁ベースに入ってけん制死を狙うサインプレーだったが、涌井は投球。大野の送りバントを捕球したが、当然、一塁ベースはガラ空きだった。これで士気は落ち、この回8失点で試合が壊れた。

 今季の涌井は右肘痛で離脱した時期もあり、6月以降は調子も下降線だったが「投げれない状態ではない」と渡辺監督。次回登板は前半戦最後の20日のソフトバンク戦(ヤフードーム)の登板も可能だったが、指揮官は心を鬼にして2軍落ちを決めた。打線も4連敗中は平均2得点。正念場だ。

 ▼西武・小野投手コーチ(涌井について)試合前のブルペンは悪くなかった。自覚を持って、深く考えないといけない。

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2011年7月16日のニュース