高田高 初戦で涙も「感謝」の思いは伝わった

[ 2011年7月16日 11:40 ]

岩手大会の盛岡工高戦に臨む高田高ナイン

 第93回全国高校野球選手権大会岩手大会は16日、2回戦を行い、東日本大震災で甚大な被害を受けた高田高は、岩手県金ケ崎町野球場での初戦で盛岡工高に2―5で敗れた。

 沿岸部にある高田高は津波で校舎がほぼ全壊。生徒にも犠牲者が出た。野球部でも約3分の1が自宅を流され、親族を亡くした部員もいる。震災から約1カ月半後の4月下旬に練習を再開したが、グラウンドは仮設住宅建設で使用できず、他校のグラウンドや球場を借りるなどして練習を積んできた。

 スタンドはスカイブルーで染まり、全国から送られたユニホームの色のメガホンやTシャツを身にまとった選手の保護者らが、高田ナインに熱い声援を送ったが、あと一歩及ばず初戦で姿を消した。

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2011年7月16日のニュース