西岡 後半戦マルチスタート!逆転勝利に貢献

[ 2011年7月16日 06:00 ]

<ツインズ・ロイヤルズ>4回、右前打を放つツインズ・西岡

ア・リーグ ツインズ8―4ロイヤルズ

(7月14日 ミネアポリス)
 大リーグは14日(日本時間15日)、シーズン後半戦が開幕。ツインズの西岡剛内野手(26)がロイヤルズ戦で2安打を放ち、チームも逆転勝利を飾った。6月1日時点で最大16・5ゲームあった首位との差も6に。大リーグ史上最大差の逆転Vへ。最近5度の地区優勝は全て後半戦の逆転劇というツ軍が、今季も奇跡の大逆襲に挑む。
【試合結果】

  総立ちの満員のファン。ナインも笑顔でハイタッチだ。大逆転での地区3連覇へ。6月上旬に「誇りを取り戻せ!」と叫んでいたファンの姿はもうどこにもない。ムードは最高潮。それを西岡も確かに感じ取っている。

 「自分の結果とチームの結果が出て良かった。いいスタートを切れた」。2安打ともに、しっかり引きつけて逆方向へ力強く打ち返した。右打席に入った4回に外角チェンジアップを右前へ。左打席の6回はスライダーを左前へ運んだ。「軸が残っていれば力のある打球を打ち返せる」。前半戦ラスト5戦は17打数7安打だったが、球宴期間中も体を動かし続け「(動きは)見てもらったら分かる」と胸を張った。

 守備では初回1死一塁の二ゴロで、二塁ベースカバーの際に落球。13試合ぶりの失策が2失点につながった。しかしそんなミスも、全員の力でひっくり返した。6月1日に首位インディアンスと16・5ゲームあった差が1カ月半で6ゲーム。大リーグ史上最大差の逆転劇は1914年ブレーブスの15ゲーム差だが、それを超える期待すら膨らむ。ツ軍の最近5度の地区優勝は全て後半戦の逆転と、終盤の「まくり」はお家芸。「奇跡に近いものだと思う。上のチームが負けることによっての巡り合わせもある。いい流れかな、と思う」と、西岡も目に見えない力を感じている。

 今回のロ軍戦後は首位イ軍、2位タイガースとそれぞれ4連戦。「目の前の1試合に集中していきたい」。さあ奇跡へ。西岡は表情を引き締めた。

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2011年7月16日のニュース