星野楽天誕生!27日会見、ドラフトで初仕事

[ 2010年10月22日 06:00 ]

楽天監督への就任が決まった星野氏

 楽天の来季監督に、星野仙一氏(63)が就任することが21日までに決まった。同氏はシニアディレクター(SD)を務めていた阪神からの退団を表明した19日に神戸市内で楽天側と就任へ大筋で合意。週明けにも正式発表され、就任会見は27日に仙台市内のホテルで行われる。星野氏は21日夜に日本テレビ系「NEWS ZERO」に生出演。監督就任に合意したことに加え、ヘッド兼打撃コーチとして田淵幸一氏(64)を招へいしていることを明かした。

 楽天のユニホームを身につけた自身の姿を思い描きながら、星野氏は現在の思いを口にした。19日にSDを務めていた阪神の退団会見を行い、同日に楽天側と会談するなど水面下で交渉が進められてきた。すでに契約は大筋で合意に達しており、今後は契約の細部を詰めて27日に仙台市内のホテルで就任会見を行うことになる。
 「この間、退団会見をして、きちんと身の処し方を決めた。それから少しテンション上がってきた。(監督になる)そういう気持ちに正直なっている」
 楽天監督が正式に決まり、盟友の田淵氏の入閣も明言した。「田淵だけは入れてくれとお願いした。私の気持ちも野球も分かっている。グチをこぼせる相手もほしいしね。ヘッド兼打撃コーチを任せることになると思う」。チームは26日にKスタ宮城で行っている第1次秋季練習を打ち上げ。同日には宮崎でのフェニックスリーグが終了し、全選手、コーチ、スタッフが仙台に戻る。11月1日からKスタ宮城で始まる第2次秋季練習から、星野新監督が指揮を執ることになる。
 27日の就任会見で晴れて「星野楽天」の正式誕生となれば、翌28日のドラフト会議が監督としての初仕事となる可能性は高い。星野氏も「すんなり行けば(ドラフトに)出るかもしれませんね」と意欲を見せた。球団は星野氏の意向を反映させて、1位候補に早大・大石、中大・沢村をリストアップ。即戦力右腕の獲得は他球団との競合が確実。くじ引きの大役を託す意向だ。
 米田球団代表は新監督の条件に「最下位から一転して優勝を狙えるチームにしてくれる方」としてきた。星野氏には、1998年から4年連続で最下位だった阪神を就任2年目で優勝に導いた実績がある。また来季が球団創設7年目で編成面でも希薄だったとされる球界内のパイプが、星野氏の招へいによって強化されることは確実だ。「一年一年、選手ともファンとも勝負のつもりでやっていく。若い選手を育てるのは、指導者としてロマンを感じる」。最下位からの再建を託された「星野楽天」が、ようやく船出を迎える。

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2010年10月22日のニュース