股関節痛こらえ6回2失点 エースの心意気に打線が応えた

[ 2010年10月22日 15:21 ]

ジャイアンツ戦の2回、マウンドで汗をぬぐうハラデー

 【フィリーズ4―2ジャイアンツ】エースの心意気にチーム全員が燃えた。

 フィリーズの先発ハラデーは1回にいきなり先制点を奪われるなど「理想的な投球ではなかった」と本調子からは程遠い出来。2回には投球中に股関節を痛め、最悪なら緊急降板も考えられたが「行けるところまで行こうと思った」。絶対の信頼を置くマニエル監督も「彼は投げ続ける決意をしていた」とその気持ちにかけた。

 ハラデーはその後も毎回のように走者を置く苦しい投球だったが、6回まで投げて2失点と粘った。奮起した打線は3回、安打と死球などで1死二、三塁のチャンスをつくり、一ゴロ失策に乗じて二人の走者を迎え入れて逆転に成功。その後、3点目となる左前適時打を放ったポランコは「大事な場面で打てたのはうれしいが、最も大事なのは試合に勝つこと」と話す。

 マニエル監督は「やるべきことを、しっかりやれた。地元に戻れば、オズワルトとハメルズが投げる。本拠地では勢いを取り戻せると思う」と逆転優勝へ手応えを感じていた。(共同)

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2010年10月22日のニュース