岩瀬、痛恨の被弾も…落合監督「0点で負けるよりいい」

[ 2010年10月22日 21:39 ]

9回、巨人・阿部に決勝となるソロを浴び、汗をぬぐう中日・岩瀬

 【中日2―3巨人】鋭いライナーが右翼フェンスを越えていった。中日は同点の九回に抑えの岩瀬を投入したが、阿部に勝ち越し本塁打を許して今季のCSで初黒星。左腕は「なんとかしたかったけど、結果がこれじゃあしょうがない」と淡々と振り返った。

 セーブが付く場面ではなく、2―2の状況で登板した。先頭の阿部に対し、3球目の真ん中に入った変化球を強振された。「若干甘かったけど、そこまでじゃなかった。うまく打たれた」。打球がスタンドに入ると、約3万8千人の観衆で埋まったナゴヤドームが一気に静まり返った。
 七回まで打線はゼロ行進だったが、八回に野本の起死回生の2ランで追い付いた。中日にとって引き分けは勝ちに等しい。第1、2戦と連投した浅尾、高橋に代わって同点の場面で起用した落合監督は「しょうがないだろうな」と話した。
 今季のレギュラーシーズンで岩瀬が許した本塁打は1本だけ。巨人戦は9試合を無失点で、登板したすべての試合でセーブを挙げた。CS、日本シリーズを合わせたポストシーズンで初黒星となったが、35歳のベテランは「なんとか気持ちを切り替えてやっていく」と前を向いていた。

 ▼中日・落合監督 岩瀬で負けたらしょうがない。そんな(3連勝)虫のいいことは考えていないし、0点で負けるよりいい。三瀬や河原は心配していないし、野本も使いやすくなった。

続きを表示

2010年10月22日のニュース