巨人残った!土壇場で阿部が勝ち越しソロ

[ 2010年10月22日 18:02 ]

9回巨人無死、阿部が右越えに決勝ソロを放つ。投手岩瀬

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦は22日、ナゴヤドームで行われ、巨人が中日に3―2で競り勝ち、3年連続日本シリーズ進出に望みをつないだ。対戦成績はリーグ優勝のアドバンテージを合わせ中日の3勝1敗。

 安定した投手陣を擁し、2試合連続完封で日本シリーズ進出に王手をかけた中日は山井が先発。一方、巨人は“鬼門”のナゴヤドームで25イニング無得点で11連敗中だが、何とか一矢報いたい。この日も坂本はスタメンを外れ、1番脇谷、2番には坂本、そして7番には矢野を起用。先発マウンドには朝井を送った。

 初回、山井は3者凡退と上々の立ち上がり。巨人・朝井も2死一、二塁とされたものの、和田を併殺に取り無得点に抑えた。2、3回も両投手無得点と0―0で終えた。

 巨人は5回、矢野、古城の連打で1死一、二塁のチャンス。朝井は三振に倒れたが当たっている脇谷が三塁線を破る適時二塁打でついに待望の先制点を挙げた。巨人にとってはこのシリーズ23イニング目で初の得点。さらに6回、2死一塁から高橋が左中間を破る二塁打。一塁からラミレスが走って走って本塁突入。微妙なタイミングだったが判定はセーフ!貴重な2点目を挙げた。7回にはケガでスタメンを外れていた坂本が代打で出場、三塁ゴロに倒れた。

 しかし中日は8回1死から代打・大島が内野安打で出塁。続く代打・野本が右翼スタンドへ2ランを叩きこみ同点。「打ったのはフォーク。何とか打とうと思った」と野本は興奮気味に話した。

 ところが巨人はすかさず9回、代わった岩瀬から先頭打者・阿部が右翼席にライナーで放り込み、一瞬で1点リード。阿部は「出塁すればなんとかなると思っていたが入るとは思わなかった」と話した。その裏、山口が登板。和田に安打を許したものの0点で締めた。これでやっと1勝。崖っぷちの状況は変わらないが不振のクリーンアップに当たりが出て、あす以降の戦いに期待を持たせた。

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2010年10月22日のニュース