2試合連続無四球の黒田 巧みな投球術で逆転呼ぶ

[ 2009年9月17日 09:45 ]

 【ドジャース3-1パイレーツ】6回を投げ、降板を告げられた直後にドジャース打線が試合をひっくり返した。「すごいラッキー」と黒田は表現したが、粘り強い投球が「引き出した」逆転と言ってもいい。1失点で勝ち星が先行する7勝目。晴れやかな顔だった。

 8回2失点だった前回登板に比べ、球の切れは劣ったというが、パイレーツ打線に対して経験に裏打ちされた投球術がさえた。データが少なく、打ち気にはやる若手が多い相手には不用意な1球は禁物。「慎重になった」とボールが先行する場面もあったが、前回に続き無四球と巧みに投球を組み立てた。
 失点は二回。先頭の左打者にシュートをちょこんと合わされて二塁打された。先制打は落ちる球をうまく拾うように打たれた。ただ、落胆せずに「気持ちを切り替えられた」。2死から連打を許した五回は3番ジョーンズを見逃し三振。左打者の懐を突くカットボール、外に逃げるシュートで手玉に取った。
 左脇腹痛、頭部打球直撃と2度も離脱を強いられる不運がありながら、勝負の秋を迎えて調子を上げてきた。「早く地区優勝したい。一試合、一試合が大事」と話した。(共同)

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2009年9月17日のニュース