楽天 3位争い再び3差!野村采配ハマった

[ 2009年9月17日 06:00 ]

<日・楽>6回2死二、三塁、ホームインした鉄平を野村克也監督が出迎える

 【楽天7―3日本ハム】喜色満面とはこのことだ。6回に4点を勝ち越した場面を振られた野村監督は「どうやって取ったんだっけ?」とトボけたが、もう我慢できない。「代打・高須が当たったのか。オレも小さなヒーローだな」。4日ぶりの白星を自らの采配で勝ち取り、誇らしげだ。

 2点を入れ、なおも2死一、三塁で8番・小坂に代えて高須。「勝負どころだと思った」と代打の切り札を早々と投入し、高須も中越え2点二塁打で指揮官の期待に応えた。同点劇も采配がハマった。1点を追う5回1死一、二塁で9番・中谷に送りバント。中谷は13日ソフトバンク戦(ヤフードーム)の2回に同じ状況で併殺打を打ち、逆転負けにつながった。今回は「中谷はピッチャー扱い」と割り切り、2死二、三塁にして中村真が同点打を放った。反省がものを言ったわけだ。
 指揮官は「勝てる時は随所にいいプレーが出る」と鉄平の守備も褒めた。7回無死一、二塁で稲葉の打球は中堅フェンス直撃。鉄平は捕る素ぶりを見せ打球がフェンスに当たる瞬間に反転した。二塁走者・田中は三塁止まりで、この回1点の最少失点にとどめた。「うまくいった」と鉄平。捕手の配球面はもちろん「相手の裏をかけ」が野村イズム。それを象徴するプレーだった。
 西武がロッテに敗れ、3ゲーム差。17日も日本ハムに勝ち、西武が敗れればCSマジック「15」が再点灯する。「残り3試合ならいいが、まだ21試合もある。足元を固めることが大事」。この日の采配とは対照的に浮かれていなかった。

 ▼楽天憲史(6回の決勝犠飛に7回はダメ押し打)食欲の秋。たくさん食べてたくさん打つ。きのうはチーズフォンデュ。もちろん小樽のワインとね。トレビアーン♪

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2009年9月17日のニュース