精神的もろさ出た大沼…西武抑え不在の戦い

[ 2009年9月17日 06:00 ]

 【西武2―3ロッテ】中継ぎと抑え。確かにプレッシャーは格段に違う。9回、大沼は四球、死球に犠打、敬遠で1死満塁。続くベニーへの初球が暴投となった。リーグワーストタイの今季13度目のサヨナラ負け。「1人で野球をやって…。でも、使ったオレが悪い。1人走者を出すと、もう大ピンチの心境になっている」。渡辺監督は悔しさを必死にかみ殺した。

 ここにきてベイリス、松永、藤田、星野が日替わりでセーブを挙げるなど、ブルペンは総動員態勢。この日、失点=敗戦の大事な場面でマウンドに上がったのは大沼だった。しかし、後半戦での数字を見ると、9回より前のイニングでの登板は13試合で防御率2・37だが、9回に限ると7・71と土壇場ではメンタル面の弱さが顔を出す。
 かつての西武の守護神・豊田(現巨人)は、ブルペンで緊張から何度も吐いたという。8回と9回の間にある大きな壁。「自分でも自分に情けないよ…」。残り18試合。渡辺監督は相変わらず、抑え不在の中での戦いを余儀なくされる。

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2009年9月17日のニュース