謙虚な篠塚ジュニア「自分の売りは守備」

[ 2009年9月17日 17:39 ]

 左打席での雰囲気や巧みなバットコントロールは父親譲りか。東都大学野球リーグの青学大で、プロ野球巨人で活躍した篠塚和典氏の長男が活躍中だ。2年の篠塚宜政はレギュラーの座を勝ち取った春にいきなり高打率を残し、チームの中心選手へ。2番に定着した今秋は開幕から4試合を終えてまだ3安打だが、巻き返しを狙っている。

 神奈川・桐蔭学園高出で1年春から主に守備固めで出場した。飛躍のきっかけは昨冬で「力を抜くイメージで振り込み、自分に合うバッティングが見つかった」と打撃が一変。170センチ、64キロと父同様に恵まれた体格ではないが、春はリーグ3位の打率3割7分3厘をマークし、遊撃手でベストナインにも選ばれた。
 河原井正雄監督は「投手のレベルが高い東都で3割を打つのはすごい」と評価する。ただ、本人は「自分の売りは守備。首位打者よりも無失策が目標」と謙虚さを崩さない。
 普段は「優しい普通のおやじ」と笑う巨人打撃コーチの父からは、夜に自分の試合のビデオを一緒に見ながら「タイミングの取り方が悪い。全体的に始動が遅い」などと熱い指導を受けている。
 今季は中大戦で連勝発進した後、国学院大に連敗して勝ち点を落とした。篠塚も厳しいマークを受けるが「大事なところで1本打って貢献したい」と7季ぶりの優勝を狙う。

続きを表示

2009年9月17日のニュース