堂上兄弟アピール!同一イニング兄弟弾

[ 2009年3月2日 06:00 ]

兄弟ベック本塁打を放った堂上直(右)と堂上剛

 【中日9-5日本ハム】中日の堂上剛裕外野手(23)、直倫内野手(20)が1日の日本ハム戦(名護)の8回にアベック本塁打をマーク。公式戦では80年にロッテのリー兄弟(レロン、レオン)が記録して以来出ていない同一イニング兄弟弾で開幕1軍入りを猛アピールした。

 兄に負けじと弟が初球をフルスイングした。8回無死一塁、スライダーをとらえた打球が左翼席に吸い込まれる。「手応え十分。兄の一発が刺激?自分も打てたらいいなと思ってました」。福留の背番号1を継承した堂上直は照れ笑いで振り返った。この回は先頭の堂上剛が右越えソロ。実戦での兄弟アーチは、2月20日の韓国サムスン戦に続いて3度目だが、同一イニングでは初の快挙となった。長いプロ野球の歴史をひもといても80年10月3日のロッテ―近鉄戦でリー兄弟がマークして以来の貴重な記録だ。「キャンプは順調だったし、開幕1軍に入れるよう毎日アピールしたい」と兄も会心の一発に納得顔だった。

 18日の韓国LG戦からの実戦8試合に兄弟そろって全試合出場。堂上剛が・350、2本塁打、5打点、堂上直が・333、3本塁打、11打点と互いに一歩も譲らぬ活躍を見せている。父は元中日投手の堂上照さん。ともに1軍での実績こそないが、落合竜の“新鮮力”として大ブレークの予感は十分だ。

 ≪公式戦では加藤兄弟、リー兄弟が記録≫公式戦の兄弟アベック本塁打は近鉄の加藤兄弟(春雄、政一)が50年7月27日東急戦で一度、ロッテのリー兄弟が78~81年の4シーズンで28度記録している。加藤兄弟は3回政一、5回春雄とマークしたもので同一イニングはなし。リー兄弟は2人の連続アーチ8度を含め同一イニングが9度もあった。もっともリー兄弟はオープン戦では1度もアベックアーチを記録できなかった。

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2009年3月2日のニュース