開幕は黒田?指揮官絶賛、カーブもシュートも「傑出」

[ 2009年3月2日 10:36 ]

ホワイトソックス戦に先発し、2回を1安打無失点のドジャース・黒田

 【ドジャース2-3ホワイトソックス】昨季痛めた右肩に不安を抱えているとは到底思えない。ドジャースの黒田は彼らしい安定感、力強さを随所に示す初登板だった。「マウンドに上がった以上は打たれたくない。打者と対戦すれば(闘志が)出てくるものがある」。2回無失点。2年目に備える右腕が快調に滑り出した。

 今春からキャンプを張るグレンデールの新球場での初試合を託された。試合前には花火が上がり、戦闘機が球場上空を舞う。大きな歓声に包まれ「やっと、また始まったんだな」と胸躍らせた。
 1回1死から高めに浮いた球を二塁打されたが慌てない。新球のカーブでカウントを整える余裕があった。3番ダイを三ゴロ。続くコネルコにはスライダーを外角に続け、最後はシュートでバットをへし折った。沈む球もさえた2回は三者凡退。最後はまたもシュートでバットを折らせた。
 この日も黒田を開幕投手候補に挙げたトーリ監督は「傑出していた。意図したところに投げていた」と絶賛。90マイル(約144キロ)前後だった直球も、球威と球速を高める期間は十分ある。地道な肩の治療と練習を経て「ここまで来られたことに満足している」。約1カ月後に始まるシーズンを見据えながらも、黒田は感慨深い表情を見せた。

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2009年3月2日のニュース