侍ジャパンは軽めの練習 焦りや不安なし

[ 2009年3月2日 18:04 ]

 特別なことは何もしない。神宮球場での約2時間の全体練習。日本代表はフリー打撃中心の軽めの調整で終えた。東京ドームで行われた韓国―西武を視察後、練習に駆け付けた原監督は、打撃ケージ裏で静かに選手の動きを見守った。

 前日まで4試合の強化試合を戦った。若手中心のオーストラリアとの2試合こそ快勝したが、西武、巨人と続いた試合では攻撃の形をつくれなかった。サインプレーも、思ったように試すことができなかった。
 連覇が懸かる大会。注目度が高く、周囲は試合内容に一喜一憂しがちだ。決して順調に課題を消化しているとはいえないが、正捕手としてチームを引っ張る城島(マリナーズ)は言う。「今まで通り、与えられた時間を有効に使いたい。これからがむしゃらに練習することも、ミーティングをすることもない」
 イチローを含む7選手が早出練習を行った。だが、それも課題克服のためというよりも、各自の調整を重視した内容だった。選手一人一人が、やるべきことをやれば、自然と結果はついてくる。
 そのことを原監督は誰よりも強く信じているのだろう。気持ちの高ぶりを聞かれて「徐々に徐々に、時というものを感じながら、高まっていくでしょう」とゆっくりとした口調で答えた。
 5日の開幕まで秒読みに入ったが、焦りや不安はない。

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2009年3月2日のニュース