阪神踏ん張った!0・5差守る

[ 2008年10月5日 18:41 ]

5回ヤクルト1死一塁、川本を遊ゴロ併殺に仕留め、タッチを交わす阪神の二塁手関本(左)と遊撃手鳥谷

 【神8-3ヤ】昼間に巨人が負ければもちろん勝ちたいし、ライバルが勝ったとなればなおさら負けられない。阪神は投打がかみ合い、首位を死守した。

 ここ最近決め手を欠いている打線が、4回に目覚めた。金本の二塁打などで一死満塁とし、打席に鳥谷。「前の打席でやられていたので、何とかしたかった」。2回1死三塁で空振り三振に倒れた借りを返したかった。

 初球を振り抜いた打球は、青木の頭上を越える先制の2点二塁打となった。なお満塁で矢野のゴロが三塁手の悪送球を誘い2点を追加。さらに赤星の内野安打で1点。この回5点と畳み掛けた。

 肩の力が抜けた先発の新人石川も6回二死までノーヒットと力投し、アッチソン―藤川とつないだ。八回から登板の藤川は、2試合連続で2回を投げたが、ものともしない。打者6人から4三振。「あと5試合、すぐ終わる。(連投も)大丈夫」と頼もしい限りだ。
 「もう少し早い回に楽な展開になればな」と岡田監督。気の抜けない展開でも、最後に笑えばいい。前夜はファンのやじに応戦する場面もあったが、この夜は雨の神宮に岡田コールが鳴りやまなかった。

 ≪伏兵が価値ある一発≫伏兵が価値ある一発を放った。8回に代走から出場のバルディリスが、5―3の9回に3号3ランを放った。

 金本が歩かされた直後の2死一、三塁。林昌勇の甘く入った変化球を左越えに運んだ。育成枠から5月に支配下選手登録されたが、今岡の1軍復帰で最近は出番が減っていた。それだけに「気持ちいい。本当にうれしい」と興奮気味だった。

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2008年10月5日のニュース