またクルーンで真っ青も…巨人勝った

[ 2008年10月5日 16:26 ]

中日戦に先発し、7回無失点で6勝目を挙げ、笑顔を見せる巨人・上原

 プロ野球は5日、デーゲームで2試合が行われ、東京ドームでは首位阪神を0・5差で追う巨人が3位の中日と対戦。

 残り5試合。奪首に向け負けられない試合が続く巨人はエース・上原が先発。序盤から飛ばす気迫が入ったピッチングで、7回を5安打無失点、6奪三振と好投した。
 打線は1回、鈴木尚が先頭打者本塁打となる3号先制ソロ。さらに4回には右翼席へ右越えの23号ソロを放ち、2-0とリードを広げた。8回には小笠原の36号ソロで1点を加点。
 しかし3-0で迎えた9回、前日(4日)の試合で9回に勝ち越し3ランを喫した守護神・クルーンがまたしても1死満塁の大ピンチ。そこで代打・ウッズを二ゴロ併殺打に仕留めて、何とか息をついた。

 ≪上原 雪辱の7回無失点≫主力を休ませた中日に背番号19が理想通りの投球。巨人は上原の7回無失点の好投で、大きな白星を挙げた。

 「初回から体が重かった」と序盤は得点圏に走者を背負った。最大のピンチは2回一死一、三塁。しかし、谷繁を外角のカットボールで二ゴロ併殺打に打ち取った。「二遊間の若いコンビがよくやってくれた。助かった」。これで波に乗ると、その後は危なげなかった。

 制球が抜群で、対戦した25人の打者全員から2球目までにストライクを奪った。上原は「内角の球が良かった。慎之助(阿部)がうまく考え、内と外にその通り投げられた」。早めに追い込むから、フォークボールなど変化球も生きる。「あと1回と言われたので全力でいった」という7回は3者三振で締めた。

 9月28日の前回登板で中日に0―1と敗れたが「五輪に比べれば、しんどくない。前回も今回も平常心」と、しっかり借りを返した。次の登板は11日の今季最終戦となるヤクルト戦が予想される。「その前に(優勝を)決めてほしい」という上原だが、その試合に優勝がかかっても、心配ないと思わせる105球だった。

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2008年10月5日のニュース