岩崎MVP!ソフトバンクがファーム初V

[ 2008年10月5日 06:00 ]

 ファーム日本選手権が4日、長崎県営野球場で行われ、ウエスタン・リーグ覇者のソフトバンクが5―1でイースタン・リーグ優勝のヤクルトに勝ち、初めて同選手権を制した。最優秀選手に選ばれたソフトバンクの岩崎翔投手(18)は5安打1失点の力投で、今季限りで勇退する王貞治監督(68)にささげる完投勝利を挙げた。また現役引退を表明しているヤクルト・真中満外野手(37)が優秀選手となった。

 球団史上初のファーム日本一。高卒ルーキーでは98年の五十嵐(ヤクルト)以来2人目となるMVPに輝いた岩崎は「このマウンドを任せてもらえる感謝の気持ちを持って投げられた」と言葉に力を込めた。
 最速151キロの直球に90キロ台のスローカーブ。先制点こそ許したが、中盤以降は変化球主体の組み立てに切り替えた。制球が安定し2回以降は三塁を踏ませなかった。7月23日のオリックス戦(ヤフードーム)では3回3失点KO。それ以降、1軍登板機会はなかったがそれをバネにウエスタン・リーグではチーム2位の5勝を挙げた。
 勇退する王監督が昨秋のドラフト会議で抽選で引き当てた大器は「活躍を(王監督の)目の前で見せたかった。来年からは上(1軍)でしっかりやりたい」。ユニホームを脱ぐ指揮官への岩崎なりのメッセージがこの日の投球だった。

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2008年10月5日のニュース