10年以降は白紙!ボビー騒動泥沼化

[ 2008年9月4日 06:00 ]

<ロ・西>ベンチでも元気の無いバレンタイン監督

 ロッテのお家騒動が泥沼化の様相を呈してきた。“辞職勧告”を受けたとするボビー・バレンタイン監督(58)の激白から一夜明けた3日、瀬戸山隆三球団社長(54)は勧告の事実をあらためて否定した上で、4年契約が切れる10年以降の契約は白紙の状態であることを強調した。これに対し、バレンタイン監督は真っ向から反論。両者の溝は深まり、事態は混迷する一方だ。

 瀬戸山球団社長の意見は終始一貫していた。辞職勧告について「もちろん言っていない」と強く否定。焦点の契約延長問題には毅(き)然とした態度で言い切った。「来年やっていただくというのはバレンタイン監督に間違いなく伝わっている。再来年(10年)以降のことは今、自分もオーナー代行も分からない。来年の成績によるかもしれないし経営状態の問題もある」
 バレンタイン監督は今季が4年契約の3年目。瀬戸山社長は借金を抱える今季の成績にかかわらず来季続投をあらためて明言した。支援を惜しまぬ姿勢は変わらない。契約を優先し、契約が切れるそれ以降は時期がきた時点で検討するという当然の主張を繰り返した。
 しかし指揮官は「自分のことをウソつきだと言っている。(自分の発言を)否定したということは、そういうことだ」と反論。契約問題には「2年前に半永久的に続けてもらいたい、と話があった」とぶ然。もちろん勝負の世界では半永久的な契約がありえないのは理解している。感情的なもつれが水掛け論に発展してしまった。
 7月19日の会談で再来年以降の契約の話題を切り出した指揮官が、同社長の「まず来年まで頑張ってほしい。再来年以降はまだ先の話」との対応を曲解したようだ。さらには「必要とされる人の下でしか働けない。それができなくなれば、ここを去ります」と決別も辞さない構えを見せた。同社長も「立派な、引く手あまたの人だけど、ご自身の人生だし、ご自身で判断していただかないと」と譲らない。今オフの退団に発展しかねない泥沼の事態に陥った。

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2008年9月4日のニュース