ヤ投ダグラス 広島時代以来の白星

[ 2008年9月4日 22:12 ]

3回、青木の適時二塁打で生還し、先発ダグラス(左)に迎えられる福地

 【ヤ5―3中】ヤクルトが今季初の5連勝で4位浮上。3回に福川の5号ソロなどで3点を先制。4、5回にも1点ずつ加えた。ダグラスが8回無失点で広島時代の2006年以来の白星。中日は3季ぶりに対ヤクルト3連戦で3連敗を喫した。

 ≪行くぞクライマックスシリーズ≫7月にヤクルトに入団したダグラスが3試合目の登板で今季初勝利を挙げた。緩急を使って8回を1安打無失点の力投を見せ「最高です」と日本語で喜びを表した。
 広島時代の2006年は6月までに9勝を挙げる活躍だったが、その後は右ひじや右足首などの故障に悩み、昨季限りで退団していた。再び日本に活躍の場を求めた右腕は「今はもう、故障したところの不安はない。クライマックスシリーズに進出できるよう貢献したい」と意欲的だった。

 ≪ヤクルト今季初5連勝≫ヤクルトは今季初の5連勝で3位の中日に0・5ゲーム差と詰め寄った。勝因は追加点をもぎ取った緻密な攻撃だった。
 3―0の4回。7番の川島慶が右前打で出塁すると、続く福川のときに2ボールからエンドランを仕掛けた。左前打で一、三塁と好機を広げ、追加点につなげた。5回も四球の飯原がすかさず二盗。田中の送りバントなどで1死一、三塁とし、福川の犠飛で1点を奪った。高田監督も「7、8番が打つと打線がつながるね」と満足げだった。
 この5連勝中のチーム安打数は70を数え、得点は50に及んだ。打線の好調はもちろんだが、決して長打など大味な打撃に頼った得点ばかりではない。盗塁、犠打、エンドランなど機動力を絡め、先の塁を陥れるきめ細かさを随所に見せている。
 昨季リーグ最下位に沈んだチームの再建策として、今季就任した高田監督が推進する「つなぎの野球」をナインが忠実に実践している。5日からは同じく勢いのある2位巨人が相手。今季5勝12敗と苦戦しているが、高田監督は「打線がいい状態で臨める。足でかき回す持ち味を出したい」と威勢が良かった。

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2008年9月4日のニュース