日産3安打では…まさかの初戦敗退

[ 2008年9月4日 06:00 ]

<日産自動車・三菱重工神戸>6回、三菱重工神戸・横山の左前打で二走・石丸は生還しガッツポーズ

 【都市対抗 日産自動車1-5三菱重工神戸】最後の打者・沢田が遊飛に倒れると、日産自動車ナインはしばらくの間、固まった。よもやの初戦敗退。「初戦の難しさは織り込み済み。一発でいい雰囲気をもっていかれた」。就任9年目の久保監督がうめいた。過去2度優勝の名門らしさは最後まで見られず。3回に吉浦の左前打で同点に追いつくのがやっと。わずか3安打では勝負にならない。

 今季はベテランと若手が“融合”。厚みを増した打線には自信を持っていただけにショックは大きい。今治西で昨夏甲子園8強入りしたルーキー熊代は3番・二塁で都市対抗デビューも3打数無安打に終わり「大人の世界でした。甲子園より緊張した」。高卒3年目でドラフト候補右腕の野上も6回5安打3失点で「上には上がいる。力不足。今は何も考えられない」と肩を落とした。

 <三菱重工神戸 横山大活躍!4年ぶり勝利>三菱重工神戸5年目の横山が2回に先制ソロ、6回は貴重な適時打と計3安打2打点で4年ぶりの勝利をもたらした。過去3度の日本代表経験がある27歳はドラフト候補腕の野上相手に「そう簡単に打てないと思っていました」と振り返りながらもにんまりだ。就任3年目の大川監督も「これといって攻略法はなかった」としながらも、終わってみれば優勝候補相手の快勝に「目指す野球ができている」と手応えを話した。

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2008年9月4日のニュース