下柳が5勝目 新井は古巣戦で本塁打

[ 2008年5月14日 21:32 ]

7回、勝ち越し2ランを放ち、先発下柳(右)に迎えられる阪神・新井

 【神4―2広】阪神は0―1の6回、今季初の先発出場だった桧山の二塁打で同点。7回は1死二、三塁から平野の遊ゴロの間に勝ち越し、続く新井が2ラン。下柳が5勝目。終盤は「JFK」で逃げ切った。広島は7回に失策と野選で守りが乱れた。

 ≪新井打てば阪神負けない≫新井の2ランが勝負を決めた。1―1の7回、降り始めた雨とともに広島の守備が突如乱れる。シーボルの失策から始まり、下柳の送りバントが野選を誘うなどで、阪神は勝ち越しに成功。なお2死三塁で、新井は「気持ちを入れて入った」。大竹のカーブを強振した打球が、左翼フェンスを飛び越えた。

 それまでまったくタイミングが合わなかった。前日も無安打で「あまり状態は良くなかった」と言う。それでもここぞの場面で決める力は、さすが日本代表の4番だ。通算200本塁打にあと2とした4号2ランは、古巣広島から放った初ホーマーでもあった。

 岡田監督は「大きかった。シモ(下柳)を行かそうと思っていたから」と目尻を下げる。1点リードのままなら下柳の続投。開幕から負けなしで投げ続ける左腕を、少し休ませることができた。

 これで新井が打点を挙げたのは16試合目。その全試合を白星で飾っているから驚きだ。新井は「しっかり抑えてくれているから」と投手陣を持ち上げるが、新井が打てば阪神は負けない。そんなストーリーができつつある。

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2008年5月14日のニュース