ロッテ唐川、“先例”を破れるか?

[ 2008年5月14日 11:58 ]

日本ハム戦で3勝目をマークした唐川。次は交流戦での巨人戦登板が予想される

 ロッテの唐川が13日の日本ハムで今シーズン3勝目を挙げた。66年(昭41)年にドラフト1期生が入団して以後、初登板から3戦3連勝の高卒ルーキーは、“球界の玉三郎”と呼ばれた78年の三浦広之(阪急、現オリックス)、87年に初登板で巨人相手にノーヒットノーランを演じた近藤真一(中日)と唐川の3人だけ。しかし、先の2人は出だし快調もその後は記録としてみると残念な結果となった。

 ドラフト2位で入団した三浦は1年目4勝、2年目は7勝し球宴まで出場したが、80年に肩を痛め、現役生活6年で引退。通算14勝(14敗)に終わった。
 華々しくデビューした近藤も2年後には左肩にメスを入れ、結局8年間で12勝(17敗)。現役投手としては大成しなかった。
 体ができていな高校出の新人について「普通ならファームで基礎体力をつけ、投げ込みをする時期。しかし、1軍に帯同すれば、必然的にその時間は少なくなり、故障につながる」と指摘する関係者もいる。
 白星街道を進む唐川にこの先例があてはまらないことを祈るばかり。3戦3勝ではないが、勝ち負け関係なしの試合を挟みルーキーイヤーに13連勝し、通算203勝を挙げた堀内恒夫(巨人)のような例もあり、大投手としての素養を唐川は十分備えている。

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2008年5月14日のニュース